Kansai Space Initiative:特定非営利活動法人関西宇宙イニシアティブ

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カスピセミナー

いま、宇宙開発はどうなっているのか?それを探るKaSpIセミナー

第80回KASPIセミナ
日時: 2024年4月10日(水) 18時30分~20時00分
場所:i-site なんば大阪公立大学:地図LinkIcon
テーマ:薄膜を利用した展開式大型構造物

講師 : 岩佐 貴史 氏(大阪公立大学教授

【講演概要】
皆さんは宇宙構造物と聞いて何を想像されますか?「国際宇宙ステーション」,「はやぶさ」,或いは「月面探査ローバー」等々,一度は聞いたことのある宇宙構造物がいくつかあろうかと思います.それでは,薄い膜を宇宙空間で広げてできる大型の宇宙構造物をご存知ですか?本講演では,膜面宇宙構造物と呼ばれる柔軟で大型,且つ展開式の宇宙構造物について紹介します.また,普段ニュースで目にするロケット打上げ時に,宇宙機がどのような振動環境に晒されているか,そのような環境に対する耐性を地上でどのように検証しているか,といった試験検証法に関する話もしたいと思います.


案内ちらし
【講師紹介】岩佐 貴史 (いわさ・たかし)
 大坂公立大学工学研究科教授(航空宇宙海洋系専攻) 島根県出身.東京大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻博士課程修了後,宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部共同研究員,東京工業大学特別研究員,宇宙航空研究開発機構宇宙基幹システム本部試験センター招聘研究員,鳥取大学准教授を経て現職.

【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪公立大学宇宙科学技術研究センター
【協賛】日本航空宇宙学会 関西支部

【申し込み方法】
 Googleフォームからお申し込みください参加登録フォーム
 
【問い合わせ先】
大阪公立大学宇宙科学技術センター (担当 小川英夫)
関西宇宙イニシアティブ事務局 (担当 大久保博志)
Eメール kaspi[at]omu.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。
参加費は無料です

第79回KASPIセミナ
日時: 2024年1月30日(火) 18時30分~20時00分
場所:i-site なんば大阪公立大学:地図LinkIcon

テーマ:月面天文台 TSUKUYOMI 構想

講師 : 井口 聖 氏(自然科学研究機構国立天文台教授

【講演概要】
日本のアルテミス計画への参画を念頭に、研究機関および大学等の研究者が協力し、月面からの天体観測のフィジビリティ検討を追究してきた。 月面天文台を構想にするにあたり、地上の厳しい環境下では観測することができないメートル波帯(観測周波数50MHz 以下)に着目し、「宇宙物理」、「惑星科学」そして「月の科学」の3 つ分野にまたがる科学目的を検討してきた。 特に宇宙物理では星形成や宇宙再電離の影響を受けず純粋に宇宙論のみで決まるとされる「暗黒時代における21cm 線グローバルシグナル(空間的な平均温度)」の検出を目指す。 本講演では、我々がけん引する月面天文台 TSUKUYOMI構想に関する科学目的、概念設計とフィジビリティ検討について報告する。


案内ちらし
【講師紹介】井口 聖 (いぐち・さとる)
 南米チリの標高 5,000m に設置された電波望遠鏡「アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA) 」にて、東アジア・プロジェクトマネージャとして建設そして初期運用をけん引した。 また次期中期計画となるALMA2の立案にも貢献した。 専門は、電波天文学。 現在は、自然科学研究機構国立天文台教授。

【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪公立大学宇宙科学技術研究センター
【協賛】日本航空宇宙学会 関西支部

【申し込み方法】
 参加登録フォーム
 
【問い合わせ先】
大阪公立大学宇宙科学技術センター (担当 小川英夫)
関西宇宙イニシアティブ事務局 (担当 大久保博志)
Eメール kaspi[at]omu.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。
参加費は無料です

第78回KASPIセミナ
日時: 2023年11月1日(水) 18時30分~20時00分
場所:i-site なんば大阪公立大学:地図LinkIcon

テーマ:宇宙開発 地方からの発進

講師 : 八坂 哲雄 氏(QPS研究所,九州大学名誉教授

【講演概要】
「九州の下町ロケット」とも言われ、地場企業衛星開発・製造に取り組む福岡市のベンチャー企業QPS研究所は、2019 年からこれまでに 5機の小型SAR衛星打上げを成功させ、36機のコンステレーショ運用による準リアルタイムデ提供サービスをめざして います。QPS研究所ファウンダーの八坂哲雄氏に、地域発宇宙開についてお話を伺います。


案内ちらし
【講師紹介】八坂 哲雄 (やさか てつお)
 1942年富山県生まれ。1965年東京大学工学部航空学科宇宙コース(1期生)卒業、1970年同大学大学院工学系研究科博士課程修了。工学博士。同大学宇宙航空研究所助手を経て、74年日本電信電話公社(現NTT)研究所入所、通信衛星の開発に携わる。1994年九州大学工学部教授に就任、2003年九州発の小型衛星プロジェクトを発足。2005年九州大学を退官後、QPS研究所設立。

【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪公立大学宇宙科学技術研究センター
【協賛】日本航空宇宙学会 関西支部

【お申込み先】
大阪公立大学宇宙科学技術センター (担当 小川英夫)
関西宇宙イニシアティブ事務局 (担当 大久保博志)
御希望の方は、下記のメールアドレスに御連絡下さい。
Eメール kaspi[at]omu.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。
聴講可の場合,お返事は差し上げませんのでお気軽にお越しください。
参加費は無料です。

第77回KASPIセミナ
日時: 2023年9月4日(月) 18時30分~20時00分
場所:i-site なんば大阪公立大学:地図LinkIcon

テーマ:電波天文観測装置と情報通信技術

講師 : 浅山 信一郎 氏(SKA Observatory System Scientist


【講演概要】


 Square Kilometre Array (SKA) は、センチ波・メートル帯 (観測周波数 50MHz~15GHz) の次世代大型電波望遠鏡として建設が進められい ます。SKA は宇宙初期の天体形成解明や重力理論の検証など科学目標に挑もうとしており、電波天文観測システムは、情報通信技術革命を背景に新しい段階を迎えています。
 本セミナーでは、SKA を実例として、電波天文観測システム情報通信技術の関係について紹介します。また、近年のアマチュ無線技術の発展により家庭でも実現可能となった、 ネット通販で入手きる安価で手軽な機器を用いた電波天体観測の実例もご紹介します。
案内ちらし
【講師紹介】浅山 信一郎 (あさやま しんいちろう)
 大阪府立学院理研究科物質専攻終了後、南米チリ・アンデスの標高 5,000m の高地に完成した電波望遠鏡「アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA) 」の建設に従事。国立天文台チリ観測所長を経て、2020年12月よりイギリスの SKA Observatory 本部に System Scientist として着任。 専門は電波天文学、 博士(理学)

【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪公立大学宇宙科学技術研究センター
【協賛】日本航空宇宙学会 関西支部

このセミナーは,会場参加とオンライン参加のハイブリッドで開催します.
オンライン参加をお申込みいただいた方には事前に接続情報をお知らせします.

御希望の方は、下記のメールアドレスに御連絡下さい。
Eメール kaspi[at]omu.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。
なお、お返事は差し上げませんのでお気軽にお越しください。
参加費は無料です。

第76回KASPIセミナ
日時: 2023年6月14日(水) 18時30分~20時00分
場所:i-site なんば大阪公立大学:地図LinkIcon

テーマ:電波望遠鏡が見たブラックホールとその活動

講師 : 澤田 聡子氏(大阪公立大学理学研究科特任研究員


【講演概要】


 銀河の中心には、太陽の約一億倍の質量を持つ巨大なブラックホールが潜んでいると考えられています。ブラックホールそのものは光を発することはないため、その姿を直接見ることは出来ません。しかし、実はブラックホールはその周囲環境に非常に大きな影響を与えており、時には宇宙最大規模の莫大な活動を示すことがあります。そんなブラックホールの暗躍を、わたしたちは数多くの電波望遠鏡を使って観測してきました。講演では電波望遠鏡を用いたその取り組みと、ブラックホール観測研究に関する最新成果をご紹介します。

【講師紹介】澤田 聡子 (さわだ さとこ)
 総合研究大学院大学数物科学研究科天文科学専攻博士課程修了(博士(理学))。以来、電波干渉計技術を用いた系外銀河のブラックホールの観測研究を主としておこなっている。
令和4年4月より、大阪公立大学理学研究科特任研究員に着任。

【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪公立大学宇宙科学技術研究センター
御希望の方は、下記のメールアドレスに御連絡下さい。
Eメール kaspi[at]omu.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。
なお、お返事は差し上げませんのでお気軽にお越しください。
参加費は無料です。

第75回KASPIセミナ
日時: 2023年3月16日(木) 18時30分~20時00分
場所:i-site なんば大阪公立大学:地図LinkIcon

テーマ:近づきつつある宇宙旅行

講師 : 小笠原 宏 氏(東京理科大学教授,宇宙旅客輸送推進協議会理事)


【講演概要】


 2021年は人類の歴史上はじめてプロの宇宙飛行士より多くの民間人が宇宙へ行った宇宙旅行元年といえる年になりました。1957年に人類初の人工衛星が宇宙を飛行して以来、宇宙開発は国家主体で進められてきましたが、近年、民間主体の宇宙開発・活動が世界中で活発になってきています。講演では、宇宙へ出ることの難しさ、発展プロセス、近年の民間宇宙開発の状況、予測される将来像などについて解説し、高まりつつある一般人の宇宙旅行への期待を感じて頂きたいと思います。

【講師紹介】小笠原 宏 (おがさわら こう)
1988年京都大学工学部航空工学専攻修了後、三菱重工(株)へ入社。名古屋航空宇宙システム製作所でロケット、宇宙ステーション、日本版スペースシャトル等の設計・開発・運用を担当。2016年宇宙事業部副事業部長、2020年技師長。2021年より、東京理科大学 理工学部教授。将来宇宙輸送系実現に向けた研究と学生指導にあたる。

【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪公立大学宇宙科学技術研究センター
御希望の方は、下記のメールアドレスに御連絡下さい。
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なお、お返事は差し上げませんのでお気軽にお越しください。
参加費は無料です。

第74回KASPIセミナ
日時: 2022年11月22日(火) 18時00分~20時00分
場所:i-site なんば大阪公立大学:地図LinkIcon

テーマ:地球の火山活動

講師 :  三浦大助氏(大阪公立大学大学院理学研究科教授
【講演概要】



 太陽系の惑星表面には,数多くの火山活動の痕跡が認められます.私たちの地球においては,火山活動をリアルタイムに観測することが容易であり,火星や他惑星の太古の火山活動を調べる際に,地球上の火山活動とその噴出物が重要な示唆を与えてくれます.また,私たちの日本列島は,世界の火山の約8%が集中する火山大国でもあります.演者は,長年にわたって国内外の火山を調べ,火山活動の変遷とその災害についての研究を行ってきました.講演では,写真や動画を交えて,地球の火山活動の多彩なふるまいを紹介します.近年の噴火事例もとりあげ,身近な火山の世界を実感していただきたいと思います.

【講師紹介】三浦 大助 (みうら だいすけ)
平成10年北海道大学大学院理学研究科博士課程地球惑星科学専攻修了(博士(理学)).(財)電力中央研究所研究員,同主任研究員,同上席研究員を経て,平成30年大阪府立大学大学院理学系研究科物理科学専攻教授.令和4年大阪市立大学との大学統合により,大阪公立大学大学院理学研究科地球学専攻教授.

【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪公立大学宇宙科学技術研究センター

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第73回KASPIセミナ
日時: 2022年9月26日(月) 18時00分~20時00分
場所:i-site なんば大阪公立大学:地図LinkIcon

テーマ:ふたたび月を目指して

講師 :  寺門和夫氏(科学ジャーナリスト
【講演概要】



NASAではアポロ計画以来の有人月着陸を目指すアルテミス計画が進められています。アルテミス計画の誕生から現在の状況、今後のスケジュールなどを紹介し、アルテミス計画の目指すところと月・火星探査の未来について解説します。アルテミス計画には日本も参加しており、日本の今後の宇宙開発(宇宙探査活動、日本人宇宙飛行士のISS滞在など)にとっても重要な意味を持ってきます。アルテミス計画は国際的な宇宙開発活動の構造を大きく変えていくものでもあり、この点に関しても考えてみたいと思います。

【講師紹介】寺門 和夫 (てらかどかずお)
(財)日本宇宙フォーラム宇宙政策調査研究センターフェロー)
科学雑誌『ニュートン』の編集責任者を創刊以来長年にわたってつとめ、NASAやロシアの宇宙施設をたびたび訪問。著書『ファイナル・フロンティア 有人宇宙開拓全史』(青土社)、『宇宙開発の未来年表』(イースト新書Q)ほか多数。

【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪公立大学宇宙科学技術研究センター

御希望の方は、下記のメールアドレスに御連絡下さい。
Eメール kaspi[at]omu.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。
なお、お返事は差し上げませんのでお気軽にお越しください。
参加費は無料です。

第72回KASPIセミナ
日時: 2022年5月19日(木) 18時00分~12時00分
場所:i-site なんば大阪公立大学:地図LinkIcon

テーマ:衛星航法(GPS)の脆弱性とその対策

講師 :  辻井利昭氏(大阪公立大学大学院工学研究科教授

私たちに最も身近な宇宙利用のひとつにGPS(グローバル・ポジショニング・システム)などの衛星測位システムがあります。ほぼ全ての携帯電話やスマートフォンに搭載され、カー・ナビなど私たちの生活に無くてはならないGPSの仕組みとその問題点について、大阪公立大学教授の辻井利昭さんに、わかりやすく解説していただきます。
感染症予防対策を徹底していますので安心してご参加ください。

【講演概要】



GPSに代表される衛星航法は,視界の開けた環境では比較的高精度な測位が可能ですが,都市部などでは建築物による反射波の影響を受け精度が劣化します.また、太陽活動の影響で電離圏が乱され,信号が受信出来なくなることもあります.さらに近年では携帯基地局による電波干渉や,GPS信号を模擬した信号によるスプーフィング(なりすまし)が報告されています.本講演では,GPSの障害事例やその対策を実データにもとづいて紹介します.
【講師紹介】辻井 利昭 (つじいとしあき)
 大阪公立大学大学院工学研究科教授

【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪公立大学宇宙科学技術研究センター

御希望の方は、下記のメールアドレスに御連絡下さい。
Eメール kaspi[at]aero.osakafu-u.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。
なお、お返事は差し上げませんのでお気軽にお越しください。
参加費は無料です。

第71回KASPIセミナ
日時: 2022年1月22日(土) 16時00分~18時00分
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:アルマ望遠鏡が追う星の卵の成長物語~ヒナの誕生までの10万年~

講師 :  徳田一起氏(大阪府立大学理学系研究科脚韻研究員,国立天文台アルマプロジェクト特任研究員

星の赤ちゃんが誕生する仕組みについて、国立天文台アルマプロジェクト特任研究員の徳田一起さんに、わかりやすく解説していただきます。電波望遠鏡の観測を通して、星の卵からヒナが誕生するまでの成長記録を読み解きます。
感染症予防対策を徹底していますので安心してご参加ください。

【講演概要】



私たちは電波望遠鏡の観測を通して、星(太陽のような恒星)がどのように誕生するかについて研究しています。この講演で特に紹介するのは分子雲コアと呼ばれるガスが濃く集まった塊です。星の卵から赤ちゃん(ヒナ)が生まれるまでの成長時間は10万年以上と非常に長く、ヒナの時間はそれよりもずっと短いので、卵の成長を調べるには工夫が必要です。アルマ望遠鏡を使って分子雲コアをたくさん観測することにより、卵からヒナが誕生するまでの成長記録を描き出すことに成功しました。星の卵と誕生後間もないヒナの姿をお届けしたいと思います。
【講師紹介】徳田一起 (とくだかずき)
大阪府立大学理学研究科客員研究員、国立天文台アルマプロジェクト特任研究員



【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター
NPO法人関西宇宙イニシアティブは大阪府立大学と連携協力協定を結んでいます。

御希望の方は、下記のメールアドレスに御連絡下さい。
Eメール kaspi[at]aero.osakafu-u.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。
なお、お返事は差し上げませんのでお気軽にお越しください。
参加費は無料です。

第70回KASPIセミナ
日時: 2021年11月24日(水) 18時00分~20時00分
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「ひろがり」の設計開発と現在までの運用

講師 :  西尾圭太、西部諒氏(大阪府立大学小型宇宙機システム研究センター学生

一年半ぶりにKaSpI宇宙セミナーを開催します。大阪府立大学の学生たちが主体となり開発した超小型衛星「ひろがり」は、今春打ち上げられ、現在も軌道上の衛星と交信が続けられています。設計開発と運用に携わった小型宇宙機システム研究センターの学生さんにお話を伺います。
会場は定員の半数までとするなど感染対策を講じていますので安心してご参加ください。

【講演概要】



大阪府立大学小型宇宙機システム研究センターが室蘭工業大学と共同で開発した超小型衛星「ひろがり」は、2021年2月に打ち上げられ、3月に国際宇宙ステーション(ISS)から軌道上に放出されました。本衛星は、①ミウラ折りの原理による厚板二次元展開構造の展開と形状計測システムの実証、②アマチュア無線帯における高速通信技術実証のミッションを完全に成功させ、現在も運用を継続中です。講演では、学生主体で行った設計開発の概要と、これまでの運用の実際についてお話しをさせていただきます。

【講師紹介】西尾圭太、西部諒 (にしおけいた、にしべりょう)
大阪府立大学小型宇宙機システム研究センター学生



【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター
NPO法人関西宇宙イニシアティブは大阪府立大学と連携協力協定を結んでいます。

御希望の方は、下記のメールアドレスに御連絡下さい。
Eメール kaspi[at]aero.osakafu-u.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。
なお、お返事は差し上げませんのでお気軽にお越しください。
参加費は無料です。

第69回KASPIセミナ
日時: 2020年2月15日(土) 18時00分~20時00分
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「太陽の脅威とスーパーフレア

講師 : 柴田 一成 氏 (京都大学理学研究科附属天文台教授

京大花山天文台の柴田一成教授に太陽にも起こるかもしれないスーパーフレアの脅威についてお話をいただきます。先生は、プラズマ物理学の顕著な進歩に貢献した研究者に贈られるチャンドラセカール賞を昨年の秋に受賞されています。ぜひご参加ください。

【講演概要】


巨大な太陽面爆発(フレア)が発生して影響が地球に及ぶと、通信障害や人工衛星故障など様々な被害が発生します。最近、最大の太陽フレアの100~1000倍というスーパーフレアが、太陽とよく似た星で発見されました。スーパーフレアは太陽で起きるのか、起きたら地球はどうなるのか、最新の知見に基づいて話をします。
【講師紹介】柴田 一成 (しばた かずなり)
宇宙物理学者・理学博士。京都大学理学研究科附属天文台教授
1954年生まれ,大阪府出身.京都大学理学研究科附属天文台長(15年間)
京都大学宇宙ユニット長,日本天文学会長を歴任
2001年 「宇宙ジェット・フレアにおける基礎的電磁流体構造の解明」により,日本天文学会林忠四郎賞を受賞
2019年 「太陽及び宇宙磁気流体力学における先駆的かつ独創的な貢献」により,アジア太平洋物理学連合プラズマ物理学分科会よりチャンドラセカール賞を受賞
著書は『活動する宇宙─天体活動現象の物理』、『とんでもなくおもしろい宇宙』ほか多数
案内ちらし
【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター
NPO法人関西宇宙イニシアティブは大阪府立大学と連携協力協定を結んでいます。

御希望の方は、下記のメールアドレスに御連絡下さい。
Eメール kaspi[at]aero.osakafu-u.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。
なお、お返事は差し上げませんのでお気軽にお越しください。
参加費は無料です。

第68回KASPIセミナ
日時: 2019年11月1日(金) 18時00分~20時00分
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「はやぶさ2の小惑星Ryuguへのタッチダウン

講師 : 照井 冬人 氏 (国立研究開発法人 宇宙開発研究機構宇宙科学研究所 はやぶさ2プロジェクトチーム ファンクションマネージャ

小惑星Ryuguへの2回のタッチダウンに成功した「はやぶさ2」。地球から約2億8000万キロの彼方で、誤差60cmという驚異的精度を実現した航法誘導制御技術について、照井冬人氏にお話を伺います。
ぜひご参加ください。

【講演概要】


2018年6月に小惑星Ryuguに到着したはやぶさ2は、8月に小惑星の3次元形状モデルを作成するための画像を取得する中高度観測降下運用、重力の推定などのための自由落下降下運用を実施し、9,10月に3回のリハーサル降下の後、2019222日に1回目のタッチダウン、45日に衝突装置を小惑星に向けて分離して小惑星の表面にクレータを作成、711日に2回目のタッチダウンを実施した。本講演では小惑星到着後、第1回、第2回タッチダウンを実現するまでの着陸地選定プロセス、画像航法誘導制御手法、最終的な自律制御による探査機の制御手法を紹介する。

【講師紹介】照井 冬人(てるい ふゆと)

1989年 3月 大阪府立大学大学院工学研究科 博士後期課程修了.
同年   4 科学技術庁航空宇宙技術研究所 研究員
1994年 3月から1年間  英国ケンブリッジ大学 客員研究員
2003年 10月から 独立行政法人宇宙航空研究開発機構 研究員
2015年 10月から現職
主な研究分野は宇宙機の画像航法誘導制御.
「はやぶさ2」プロジェクトにて航法誘導制御サブシステムを担当。
案内ちらし
【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター
NPO法人関西宇宙イニシアティブは大阪府立大学と連携協力協定を結んでいます。

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参加費は無料です。

第67回KASPIセミナ
日時: 2019年9月13日(火) 18時00分~20時00分
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「宇宙天気と宇宙災害

講師 : 中村 雅夫 氏 (大阪府立大学大学院工学研究科准教授

今回のセミナーでは宇宙天気と宇宙災害について大阪府立大学の中村雅夫先生にお話を伺います。ぜひご参加ください。

【講演概要】


太陽活動を主な源とする宇宙空間から大気までの変動を、宇宙天気と呼ぶ。現在の私たち生活は、人工衛星などの宇宙利用システムを含む、高度に発展した電子情報通信システムに支えられている。その結果、宇宙天気がこれらシステムに様々な影響を与え、人間社会に大きな被害を及ぼす宇宙災害を引き起こすことが分かってきた。講演では、宇宙天気における大規模な宇宙嵐が、現代社会に与える被害とそれを未然に予測・緩和する研究を紹介する。

【講師紹介】中村 雅夫(なかむら まさお)

1997年名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了(博士(理学))。名古屋大学太陽地球環境研究所、京都大学超高層電波研究センター(京都大学生存圏研究所に改組)、宇宙開発事業団(NASDA)(国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)に統合)、国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)を経て、2006年より大阪府立大学大学院工学研究科准教授。
案内ちらし
【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター
NPO法人関西宇宙イニシアティブは大阪府立大学と連携協力協定を結んでいます。

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第66回KASPIセミナー
日時: 2019年5月7日(火) 18時00分~20時00分
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「宇宙太陽発電衛星とマイクロ波送電

講師 : 賀谷 信幸 氏 (WaveArrays株式会社CEO・神戸大学名誉教授

今回のセミナーでは宇宙太陽発電衛星とマイクロ波送電について、WaveArrays株式会社CEO・神戸大学名誉教授 賀谷信幸氏にお話を伺います。ぜひご参加ください。

【講演概要】

宇宙で発電したクリーンなエネルギーを、マイクロ波に変換して赤道上空の静止軌道から地上に送電します。宇宙太陽発電衛星は環境に優しく常に安定した電力供給が可能な発電所です。将来のエネルギー危機を乗り切る切り札です。今までマイクロ波による無線送電技術をロケット実験と地上のデモンストレーションで開発実証してきました。いよいよ次は宇宙での実証実験です。

【講師紹介】賀谷 信幸(かや のぶゆき)

1975年京都大学大学院工学研究科電子工学専攻修了後、神戸大学工学部計測工学科助手、助教授、大学院工学研究科情報知能学専攻教授(システム情報学研究科計算科学専攻に組織変更)2012年システム情報学研究科長、2013年学長補佐、2015年に定年となり、WaveArrays 株式会社を設立。研究分野は、マイクロ波無線送電を中心とした宇宙太陽発電衛星の開発。International Academy of Astronautics の会員、受賞歴は、井植文化賞、田中館賞、フランス・Tampon 市名誉市民。
案内ちらし
【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター
NPO法人関西宇宙イニシアティブは大阪府立大学と連携協力協定を結んでいます。

御希望の方は、下記のメールアドレスに御連絡下さい。
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なお、お返事は差し上げませんのでお気軽にお越しください。
参加費は無料です。

第65回KASPIセミナー
日時: 2019年2月26日(火) 18時00分~20時00分
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「JAXAにおける実用衛星とロケットの近況と展望

講師 : 佐藤 寿晃 氏 (宇宙航空研究開発機構 第一宇宙技術部門 事業推進部 部長)

今回のセミナーではJAXAの人工衛星・宇宙輸送システムの開発・利用の最新の現状と今後の展望について、佐藤寿晃部長にお話を伺います。ぜひご参加ください。

【講演概要】

JAXAでは、宇宙利用の成果をより社会に実装していくために、地球観測衛星や通信・測位衛星などの実用衛星の開発・利用と共に、その活動を支える宇宙への輸送手段を担うロケットの開発・運用を進めている。近年、従来の研究開発主体から大きく発展し、安全・安心な社会の実現や産業振興等の観点で着実に成果を出しつつあり、それらの開発や利用の近況の共有と今後の展望について話題を提供したいと思います。

【講師紹介】佐藤 寿晃(さとう としあき)

1987年早稲田大学理工学部機械工学科卒業、同年宇宙開発事業団(NASDA)入社。ロケット開発本部ロケットグループ、企画部、宇宙輸送システム本部利用・運用室、JAXA宇宙輸送プログラム推進室計画マネージャ、人事部人事課長、研究開発部門第四研究ユニット長などを経て現職。20082010年内閣官房宇宙開発戦略本部に出向、宇宙基本計画の策定に携わる。H-ⅡAロケットのミッションマネージメント、H-ⅡBロケットのシステム開発などを担当し、現在は、人工衛星、宇宙輸送システムに係る開発・利用運用のプログラムマネージメントを担当。
案内ちらし
【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター
NPO法人関西宇宙イニシアティブは大阪府立大学と連携協力協定を結んでいます。

御希望の方は、下記のメールアドレスに御連絡下さい。
Eメール kaspi[at]aero.osakafu-u.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。
なお、お返事は差し上げませんのでお気軽にお越しください。
参加費は無料です。

第64回KASPIセミナ
日時: 2018年12月3日(月) 18時00分~20時00分
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「京大岡山3.8mせいめい望遠鏡が始動

講師 :  長田 哲也 氏 (京都大学大学院理学研究科 教授)

今年8月、京都大学岡山天文台に、東アジア最大の光学赤外線望遠鏡「せいめい」が誕生しました。愛称は平安時代に活躍した陰陽師の安倍晴明から名付けられました。京都大学の長田哲也先生にその全容をお話いただきます。ぜひご参加ください。

【講演概要】

20世紀の後半は、大望遠鏡と言えば米国パロマーの5m望遠鏡という時代が続きました。世紀が変わる頃からはわれらがハワイのすばる望遠鏡、スペースシャトルで宇宙飛行士が修理に行くハッブル宇宙望遠鏡などが話題を集め、そして、もうすぐハッブルの後継機も打ち上げられる予定です。しかし、何千億円をつぎ込んだ宇宙望遠鏡とは相補的な存在として、ガンマ線バーストや太陽系外惑星など、最先端の宇宙の謎に挑んで大きな貢献をすることを目指して、口径3.8mの鏡で光や赤外線を集める「せいめい望遠鏡」を作っています。18枚の分割鏡を用いた高精度光学系、トラス構造によって軽量で迅速に動く架台、工夫をこらした観測装置など、新世代の望遠鏡の世界をお話します。

【講師紹介】長田 哲也(ながた てつや)

1985年京都大学大学院理学研究科博士課程修了、同年ハワイ大学天文学研究所ポスドク、1988年京都大学理学部助手、1995年名古屋大学理学部助教授を経て、2004年より京都大学大学院理学研究科物理学・宇宙物理学専攻教授。天の川銀河中心部や、星間空間に興味を持っている。東アジア最大口径の光学赤外線望遠鏡である京大岡山3.8mせいめい望遠鏡を製作・整備する責任者を務めている。
案内ちらし
【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター
NPO法人関西宇宙イニシアティブは大阪府立大学と連携協力協定を結んでいます。

御希望の方は、下記のメールアドレスに御連絡下さい。
Eメール kaspi[at]aero.osakafu-u.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。
なお、お返事は差し上げませんのでお気軽にお越しください。
参加費は無料です。

第63回KASPIセミナー
日時: 2018年9月15日(土) 18時00分~20時00分
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「観測ロケットで解き明かす宇宙赤外線背景放射の謎」

講師 :松浦 周二 氏 (関西学院大学 理工学部 教授)

宇宙初期の光は、宇宙の膨張により波長がのびた赤外線の宇宙背景放射として天空に広がっています。次回のセミナーでは、ロケットを用いた観測の最新の成果について、関西学院大学教授の松浦周二先生にお話をいただきます。ぜひご参加ください。。

【講演概要】

私たちはビッグバン後の初期宇宙で初めて生まれた星々や原始ブラックホールが発した光の痕跡である赤外線の宇宙背景放射を探査するロケット実験を行なっています。本講演では、これまでに行なったロケット実験CIBER – Cosmic Infrared Background ExpeRimentの内容と科学成果を解説するとともに、2019年に打上げを予定している新たなロケット実験CIBER-2を紹介します。さらなる将来計画として、惑星間空間望遠鏡による究極の宇宙背景放射観測についても少し紹介します。私たちは初期の宇宙に満ちていた光の痕跡である赤外線の宇宙背景放射を観測するロケット実験を行なっています。本講演では最近の科学成果と今後の実験計画を紹介します。

【講師紹介】松浦 周二 (まつうら じゅうじ)

1999年JAXA宇宙科学研究所 着任。赤外線天文衛星「あかり」、ロケット実験の実施のほか、次世代赤外線衛星の検出器、はやぶさ2科学機器、ソーラー電力セイル(OKEANOS)科学機器などの開発に従事。2015年より 関西学院大学 理工学部 物理学科教授。
案内チラシ
【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター
NPO法人関西宇宙イニシアティブは大阪府立大学と連携協力協定を結んでいます。

御希望の方は、下記のメールアドレスに御連絡下さい。
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参加費は無料です。

第62回KASPIセミナー
日時: 2018年5月22日(火) 18時00分~20時00分
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「しんかい6500の世界」 地球の謎に迫る:蛇紋岩からのアプローチ

講師 :前川 寛和 氏 (大阪府立大学名誉教授)

人類最後のフロンティア「深海と宇宙」次回のセミナーでは、有人潜水調査船の探査から見えてきた深海底の世界と地球の謎について、大阪府立大学名誉教授の前川寛和先生にお話をいただきます。ぜひご参加ください。

【講演概要】

日本列島の遙か南、世界で最も深いマリアナ海溝の西側(前弧域)には、延長2500 kmにわたって巨大な海山群が分布しています。個々の海山は美しいドーム状の形をなし、蛇紋岩と呼ばれる黒〜暗緑色の岩石でできています。蛇紋岩は決して珍しい岩石ではなく、例えば装飾石材としてごく普通に使われていますが、宇宙の起源、地震発生、生命の誕生など、実に様々な事象に密接な関係があり、今、最も注目されている岩石と言えます。演者は、長年にわたって有人潜水調査船『しんかい6500』」や無人探査機『かいこう』などを用いて、マリアナ海溝の蛇紋岩海山群の研究を行ってきました。講演では、潜航調査の写真やビデオ映像などを用いて深海底の調査風景をお伝えするとともに、蛇紋岩の不思議な世界について紹介します。蛇紋岩片を科学的に究極まで掘り下げることで、無限に広がる地学の世界を実感していただきたいと思います。

【講師紹介】前川 寛和 (まえかわ ひろかず)

昭和58年東京大学大学院理学系研究科地質学専門課程修了(理学博士)。神戸大学理学部助手、同助教授を経て、平成10年大阪府立大学総合科学部教授。平成17年府立3大学統合により、大阪府立大学大学院理学系研究科教授。理学系研究科長、副学長等の管理職を務め、平成30年大阪府立大学を定年退職。
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【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター
NPO法人関西宇宙イニシアティブは大阪府立大学と連携協力協定を結んでいます。

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参加費は無料です。

第61回KASPIセミナー
日時: 2018年3月9日(金) 18時00分~20時00分
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「宇宙活動の将来とロケットの次のゴール」

講師 :稲谷 芳文 氏

      宇宙航空研究開発機構(JAXA)
      宇宙科学研究所 特任教授(宇宙輸送システム)
イーロン・マスク氏の率いるスペースX社の再使用型ロケット「ファルコン・ヘビー」の打ち上げが成功し、注目されています。今回のセミナーでは、JAXA宇宙科学研究所で、20年も前から再使用ロケット実験機RVTによる飛行実証実験などを先導的に実施してこられた稲谷芳文先生にお話をいただきます。ぜひご参加ください。

【講演概要】

宇宙の利用をより一層活性化させ,一般大衆の宇宙旅行や月火星への有人進出,さらには宇宙太陽発電など宇宙活動の質的転換や桁違いの大規模化を実現するためには,地上から宇宙空間への輸送の仕掛けが革新される必要があると言われている.20世紀的な冷戦の論理で行う国の宇宙活動から,ゲームチェンジと言って民間投資による宇宙の仕事のプレーヤーから枠組みからルールまで変えていこうとする動きが始まっている.ロケットの発展などと言った輸送の切り口を中心に,人類的課題やより長期の視点での宇宙活動も視野に入れて,現状の共有と進むべき方向性について話題を提供したいと思います.

【講師紹介】稲谷 芳文 (いなたに よしふみ)

東京大学大学院博士課程修了(工学博士)。専門は高速気体力学、宇宙輸送システム。再突入飛翔体のシステム、極超音速気体力学、耐熱システム屋材料などの研究により、はやぶさ帰還など地球帰還ミッションを実行。使い捨てロケットから宇宙輸送システムを革新するため、航空機的運航による再使用型繰り返し運用を行う宇宙輸送機の研究を行い、再使用ロケット実験機による飛行実証実験などを実施し、日本の将来輸送に向けた研究活動を先導。
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【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター
NPO法人関西宇宙イニシアティブは大阪府立大学と連携協力協定を結んでいます。

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第60回KASPIセミナー
日時: 2018年1月30日(火) 18時00分~20時00分
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「南極から宇宙を探る」
講師 :瀬田 益道 氏 (関西学院大学理工学部 教授)

南極望遠鏡計画について、暗黒銀河の観測など期待される科学的成果と技術課題を関西学院大学瀬田益道先生にお話いただきます。ぜひご参加ください。

天文学は、観測波長の拡大で人類の宇宙観を拡大してきた歴史があります。近年の技術発展で、技術的な空白域であった、サブミリ波帯での天体観測が可能となりました。ところが、サブミリ波の電磁波は大気による吸収が強く、観測が可能は場所は寒冷な高地に限定されます。南極大陸内陸部には4000m級の高原地帯があり、地上で最良のサブミリ波での天体観測サイトと期待されています。そこに、10m級の電波望遠鏡を設置する計画が日本が主導して進められています。講演では、光赤外では見えなく電波のみで輝く暗黒銀河等南極望遠鏡で期待されるサイエンス、サイト調査の様子を交えた南極の環境、極限環境下での望遠鏡の技術課題等を紹介します。

【講師紹介】瀬田 益道(せた ますみち)

1996年 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了 博士(理学)
ケルン大学、通信総合研究所 (2004年から情報通信研究機構に名称変更)、筑波大学を経て、 2015年より関西学院大学理工学部教授。
サブミリ波受信機の開発、星間物質の観測的研究に従事。
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【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター
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第59回KASPIセミナー
日時: 2017年11月25日(土) 18時00分~20時00分
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「光衛星通信の最近の動向」

講師 :豊嶋 守生 氏 (国立研究開発法人 情報通信研究機構)

人工衛星を用いた光宇宙通信技術の研究開発動向について豊嶋守生先生にお話をいただきます。ぜひご参加ください。

【概要】光無線通信システムは、世の中に広く普及したLEDを用いた可視光通信から、宇宙空間という極限状態で行われる光衛星通信まで、非常に幅広い用途への展開が期待されている。その中で光衛星通信技術は、地球観測データの大容量化に伴い、宇宙システムにおける通信へ革新的な飛躍をもたらす手段である。近年、超小型衛星に搭載された光空間通信機器により、衛星―地上間でレーザ通信が実現される時代に突入しており、宇宙における光空間通信技術もより身近になりつつある。電波もレーザも同じ電磁波であるが、とりわけ宇宙におけるレーザの利用は、キャリア周波数が非常に高いことに起因して、高速・大容量化、小型・軽量化などの特徴を有し、周波数資源の有効活用や法的規制が無いこともあり活用が期待されている。

【講師紹介】豊嶋 守生 (とよしま もりお)ワイヤレスネットワーク総合研究センター 宇宙通信研究室室長衛星通信、大気ゆらぎ、レーザ通信、量子暗号などの研究に従事

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【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター
NPO法人関西宇宙イニシアティブは大阪府立大学と連携協力協定を結んでいます。

第58回KASPIセミナー
日時: 2017年9月29日(金) 18時00分~20時00分
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「宇宙への道をたどるー液体ロケット縁起」

講師 : 富田 信之 先生 (東京都市大学名誉教授)

日本の液体ロケット開発の創成期に活躍をされた元三菱重工技師長で東京都市大学(旧武蔵工業大学)名誉教授の冨田信之氏にお話を伺います。先生は、ロシアの宇宙開発にも造詣が深く、ロシア宇宙開発史についての珍しいお話もお楽しみください。

【概要】

液体ロケットの構想は人間の宇宙への進出の手段として20世紀初めにヨーロッパで生まれ、第二次世界大戦後、ロシア(旧ソ連)、アメリカで、その構想が実現され、人間を宇宙に送り出すことに相次いで成功しました。特にロシア(旧ソ連)は大きな貢献をしました。日本でも、第二次世界大戦中に、独自に液体ロケット・エンジンが開発され、その技術は戦後に引き継がれ、Nロケット第2段エンジン開発に成功、その後着々と液体ロケット開発を進め、人間の打ち上げも夢ではない段階にまで至っています。我が国の液体ロケットは固体ロケットとはまったく別の路線で開発が進められ、現在に至っていることを、ロシアの例などと対照しながらお話ししたいと思います。

【講師紹介】富田 信之 

1938年(昭和13年)樺太生まれ。1960年東京大学工学部航空学科卒業、三菱重工業株式会社名古屋航空宇宙システム製作所技師長、東京工業大学客員教授、武蔵工業大学機械システム工学科教授を経て、現在は東京都市大学(元武蔵工業大学)名誉教授。
小型(固体)ロケット、Nロケット、N-IIロケット、H-Iロケット、H-IIロケットなどの液体ロケット、JEM(国際宇宙ステーションの「きぼう」モジュール)の開発、宇宙環境計測、宇宙開発史などに従事。主な著書:『宇宙システム入門』、『ロケット工学基礎講義』等の専門書のほか、『ロシア宇宙開発史―気球からヴォストークまで』、『セルゲイ・コロリョフ―ロシア宇宙開発の巨星の生涯』などロシアの宇宙開発に関する著書がある。 

【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター
NPO法人関西宇宙イニシアティブは大阪府立大学と連携協力協定を結んでいます。

第57回KASPIセミナー
日時: 2017年6月28日(水) 18時00分~20時00分
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「オーロラと宇宙天気予報」
講師 :菊池 崇 先生 (名古屋大学宇宙地球環境研究所 名誉教授)

太陽面現象からオーロラまで多くのデータに基づき、それらの因果関係を探求する宇宙天気研究に永年にわたり携わられてこられた菊池崇先生にお話しをいただきます。

【概要】
北極や南極の夜空を彩るオーロラは私達を魅了し楽しませてくれますが、一方で人工衛星がオーロラを突っ切って飛翔すると帯電現象により故障することがあります。2003年には、わが国の地球観測衛星が回復不能のダメージを受けました。太陽黒点で爆発的にエネルギーが放出されて宇宙空間が嵐状態になったためと見られています。オーロラが美しく激しい動きをするとき、宇宙空間は危険な状態になります。私達が享受しているハイテク社会を支える衛星や通信・放送システムを危険な状態から守るために、太陽から地球までの宇宙空間の状態を人工衛星や地上からの観測によってモニターし、宇宙の嵐を予測し、警報を発する宇宙天気予報がおこなわれています。宇宙天気予報は、オーロラを楽しむ人たちにとっては、オーロラ予報としても活用できます。講演では、過去に発生した宇宙嵐による人工衛星や通信・放送システムの障害を紹介し、宇宙で実際に起こっているプラズマ現象や電磁気現象を分かりやすく紹介します。

【講師紹介】
1976年京都大学大学院 理学研究科 博士課程修了.同年郵政省電波研究所入所.1988年平磯支所・通信障害予報室・室長.1993年平磯宇宙環境センター・所長.2001年独立行政法人情報通信研究機構(NICT)電磁波計測部門・研究主管 2005年名古屋大学 太陽地球環境研究所 教授.2012年名古屋大学を定年退官.同大学名誉教授.

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【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター
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第56回KASPIセミナー
日時: 2017年3月28日(火) 18時00分~20時00分
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「大衆向け宇宙旅行が始まる。日本はどうする?」
講師 :高野 忠 先生 (日本宇宙旅行協会 理事長、JAXA宇宙科学研究所 名誉教授)

「週末は宇宙に行ってきます!」そんな夢がかなう日が遠からず訪れるとしたら、あなたはどうします?
次回のKASPIセミナーでは、日本宇宙旅行協会理事長の高野忠先生にお話しをいただきます。

【概要】
宇宙旅行とは、「宇宙飛行士でない民間人」が宇宙空間に行く、というものであろう。そういう意味では、1990年に秋山豊寛がビジネス宇宙旅行に、さらに2001年にデニス・チトーが観光宇宙旅行に、各々行っている。しかしこれらの旅行はいずれも、地球周回軌道にある宇宙基地まで行くもので、費用は20数億円と高額であった。
 そこで準軌道で帰ってくる、安価な旅行が計画された。これは宇宙基地行に比べ100分の1の値段であり、700人以上の希望者を集めている。この安価路線には、いくつかのロケット製造会社やサービス会社が名乗り上げている。また宇宙港は既に、全米で10か所も作られている。大衆宇宙旅行は、まさに本格化目前である。その結果、今後様々な宇宙産業あるいは宇宙利用ビジネスが、盛んになると思われる。
 本講演では、この新しい宇宙旅行サービスと必要になる技術開発、周囲条件について、国内外の現状を紹介する。最後に日本はどう対応すべきかを、検討する。

【講師紹介】
1945年茨城県つくば市生まれ。1967年東京大学・電気工学科卒.1972年同大学院博士課程修了.同年電電公社電気通信研究所入所.1984年宇宙科学研究所に移る.1991年同研究所・教授、東京大学・教授(併任).2008年より日本大学教授.現在、同大客員教授.
工学博士.その間,アンテナや無線通信を基礎に、幅広く宇宙応用(ミッション)を研究.
人工衛星プロジェクト、NASAとの共同研究に従事.この間、国際アンテナ伝搬シンポジウム(ISAP2000)、宇宙光学システム応用国際会CSOS2009)、宇宙ミッション研究会などの各委員長、太陽発電衛星研究会・代表幹事を歴任.コロナ社「宇宙工学シリーズ」編集委員長

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【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター
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第55回KASPIセミナー
日時: 2017年1月31日(火) 18時00分~20時00分
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「京の宇宙学」
講師 :磯部 洋明 (京都大学大学院総合生存学館 准教授)

京都大学に宇宙科学を軸とした広く学際的な研究組織が誕生して10年近くになります。その立ち上げから様々な分野の人々との共同の企画・運営に携わって来られた磯部洋明先生に、京都発の新しい宇宙学についてお話しをいただきます。ぜひご参加ください。

京都大学宇宙総合学研究ユニットは、学問の境界を越えて、理工系から人文社会系にまでわたる学際的で新しい宇宙研究の開拓を目的に2008年に設立されました。
このユニットを一つのプラットフォームとして、文化人類学、倫理学、歴史学、科学技術社会論といった人文社会系の学問や、仏教、落語、お茶、お香といった文化・芸術分野など、さまざまな領域の人々とのコラボが実現しました。話者が企画に直接関わったものを中心に、京都発の新しい宇宙学を紹介します。

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【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター
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第54回KASPIセミナー
日時: 2016年11月4日(金) 18時00分~20時00分
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「アジアでの植林-バイオ燃料製造・利用による気候変動緩和策の構築」
講師 :前田 泰昭 (大阪府立大学特認教授 ベトナム国家大学ホーチミン校特別栄誉教授)

大阪府立大学の前田泰昭特認教授をお迎えして開催します。先生は日本とベトナムの環境協力に永年にわたり尽力され、2013年にはベトナム天然資源環境省から「日越国交40周年記念環境功績賞」、ベトナム国家大学ホーチミン校から特別栄誉教授の称号を授与されています。また、SATREPS「ベトナムおよびインドシナ諸国におけるバイオマスエネルギーの生産システム(植林・製造・利用)構築による多益性気候変動緩和策の研究」(2011-2015)では研究代表者をつとめられました。観測衛星を用いたベトナム・東南アジア地域の環境保全にも期待を寄せていただいています。ぜひご参加ください。

炭酸ガス、メタンなどの地球温暖化ガスの発生を削減するために、アジアでの荒廃地、特に焼き畑跡地、炭鉱の採掘跡地に油の採取できる樹種を植林し、そこから採取した油から高品質のバイオディーゼル燃料(BDF)を製造し、バス、観光船に燃料として用いる。植林による炭酸ガスの吸収、BDF製造・利用によるカーボンニュートラル、排ガスのクリーン化が実現し、さらに山岳少数民族の貧困改善にも役立つ。
特に今までほとんど利用されていなかった、ベトナム、ラオスでの広東アブラギリ、ロゼーレ、インドネシア、ベトナム、ラオス、マレーシアでのゴムの実を原料としたBDF製造により、世界で初めて、軽油と価格競争のできるBDF製造が可能となった。

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【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
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第53回KASPIセミナー
日時: 2016年10月3日(月) 18時00分~20時00分
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テーマ:「地球温暖化とはどんな問題か、それに衛星観測はどうかかわるか」

講師 :増田 耕一 氏(海洋研究開発機構 統合的気候変動予測研究分野主任研究員)

地球温暖化とは何か?人工衛星による地球観測は、温暖化や気候変動の理解にどのように役立つのか?海洋研究開発機構(JAMSTEC)の増田耕一氏に、わかりやすく解説をしていただきます。ぜひご参加ください。
【概要】気候の変化のうちで、人間活動による大気中の温室効果気体の増加を原因として起きているものを「地球温暖化」と呼んでいます。わたしは、気候の変化の物理的なしくみを学んできた者として、ワート著『温暖化の発見とは何か』という科学史の本の訳者のひとりとして、また地球観測衛星データの利用者として、地球温暖化をどうとらえているかをお伝えしたいと思います。2001年ごろ以来、地球温暖化は「世界の気温が上がっている、その原因は何か」という形で提示されることが多くなりました。しかし、科学者が、今後数十年にわたって化石燃料燃焼による二酸化炭素排出が続けば気温が上がるだろうという見通しをもったのは、世界平均気温が上がっていることが認識されるよりも前の1970年代後半のことだったのです。地球温暖化の認識の基本には、物理のエネルギー保存の法則とフィードバックシステム論とに基づいた「気候システム」の考えかたがあります。地球の大気・水圏のエネルギー収支が、システム外からの強制と、 システム内のフィードバックによって変化するのです。大気中の二酸化炭素などの温室効果気体は、太陽が出す放射の変動、大気中のエーロゾルとならんで、気候システムへの強制として働きます。その効果の大きさは、1960年代に鉛直1次元モデルで、1970年代に3次元モデルで評価が定まりました。二酸化炭素が2倍の世界では、1倍の世界よりも、温度が1.5℃から4.5℃高くなるのです。この不確かさの幅は今も残っていますが、それはおもに温暖化に伴う雲のふるまいに関する不確かさです。地球温暖化に関する見通しを得るために、気象衛星を含む地球観測衛星にはいくつかの役割があります。大きく分けて、(1)気候の変化を検出できるように多世代にわたって上位互換の観測を継続すること、(2)気候の変化のしくみを解明しモデルを改良するために温室効果気体・エーロゾル・雲などの詳しい時空間分布の情報を得ること、の2つがあります。
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【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター
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第52回KASPIセミナー
日時: 2016年6月25日(土) 16時00分~18時00分
場所:いつもの場所とは違います:大阪府立大学中百舌鳥キャンパス学術交流会館

元宇宙飛行士の土井隆雄さんをお招きして、市民の皆さんをはじめ、超小型人工衛星の開発や宇宙科学の研究などに取り組む府大の学生たちとの交流セミナーを開催します。土井さんは85年に宇宙飛行士に選ばれ、97年に日本人宇宙飛行士として初めて宇宙船外の活動を実施、2008年には国際宇宙ステーション(ISS)に日本実験棟「きぼう」の船内保管室を取り付けるなどの活躍をされました。その後、国連宇宙部の宇宙応用専門官としてオーストリア・ウィーンに滞在され、今年4月から、京都大学宇宙総合学研究ユニットの特定教授として活躍されています。ぜひご参加ください。

第1部
講演】
「宇宙をめざせ-日本の有人宇宙開発」
講師】
 土井 隆雄 氏 
(京都大学宇宙総合学研究ユニット特定教授 元宇宙飛行士)

概要】1985年、日本は国際宇宙ステーション計画に参加することを決定し、有人宇宙開発の一歩を踏み出した。2008年、土井隆雄はSTS−123ミッションに参加した。日本宇宙ステーション「きぼう」建設の第1便であり、きぼう「船内保管室」を宇宙ステーションに取り付けた。それは、23年にわたる日本の有人宇宙開発の努力が実った瞬間だった。有人宇宙開発は、宇宙に新しい人類世界をつくろうとする活動である。今、日本は宇宙ステーションを越えて、どこに行こうとするのか。

第2部 
学生とのパネルディスカッション
「土井さんと語る宇宙開発の夢」

案内のチラシはこちらから案内チラシLinkIcon
【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
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第51回KASPIセミナー
日時: 2016年3月19日(土) 18時00分~20時00分
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「宇宙で植物を育てる — 宇宙基地における植物栽培を目指して —」
講師 :上田 純一 (大阪府立大学名誉教授・客員教授)

【概要】将来人類が月や火星で宇宙基地を建設しそこで生活するためには、食糧となるばかりではなく、酸素や精神的な安定を供給してくれる植物を育てることが必要となるでしょう。そのためには、地球上とは異なる宇宙環境において適切に植物を育てるための研究を行わなければなりません。全ての生き物は地球上で誕生し、重力の影響を受けて進化、発展してきていますので、特に問題となるのが、植物の生育に対する無重力の影響です。講演では、私達が行った宇宙環境における植物の成長や発達に関する研究や今後の植物宇宙実験を紹介し、そのことを考えてみたいと思います。
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【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター
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第50回KASPIセミナー
日時: 2016年1月27日(水) 18時00分~20時00分
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「最新の電波望遠鏡で探る宇宙の進化」
講師 :大西利和(大阪府立大学大学院理学系研究科・教授)

【概要】我々の太陽や惑星はどのように誕生したのでしょうか?夜空に浮かぶ天の川は星の集団ですが、その中の「暗黒星雲」で現在でも星がたくさん生まれています。アルマ望遠鏡はその驚異的な視力で、暗黒星雲の中から星や惑星が誕生する様子を明らかにしつつあります。本セミナーでは、最先端の技術で建設された巨大電波干渉計計画「アルマ」や、我々が開発して運用している口径1.85mの電波望遠鏡を例にあげて、電波で見た最新の宇宙像を紹介します。
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【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター
大阪府立大学はNPO法人関西宇宙イニシアティブと連携協力協定を結んでいます。

第49回KASPIセミナー
日時: 2015年12月12日(土) 18時00分~20時00分
場所: 

テーマ:「デブリ環境アップデート -デブリ除去へ向けてー」
講師 :八坂哲雄 (QPS研究所、九州大学名誉教授)

第49回KaSpI宇宙セミナーを開催します。
今回は九州大学名誉教授の八坂哲雄先生をお招きしてスペースデブリについてのお話をいただきます。ぜひご参加ください。
【概要】デブリ環境の認識は近年急速に変化をきたし、今までのデブリ発生最小化(Debris Mitigation)からデブリ除去(ADR: Active Debris Removal)へと関心が移り変わってきた。契機は2009年の米IridiumとロシアKosmosの史上初の衛星同士の衝突とそれに伴う大量のデブリ発生であった。その前段階では、アメリカのシミュレーション結果があった。すなわち、仮に打ち上げを停止しても、すでに軌道上にある物体同士の衝突でデブリは増大を続け、打ち上げ活動がある場合でも、年間5個程度の大型物体の除去をすればデブリ環境を安定化する。
 日本をはじめとして、各国でADRの研究開発がすすめられている。しかし、技術的な課題のほか、経済、法制上の問題も多い。とくに、デブリを除去しても直接的な経済メリットが出ないことから、どうやって費用を捻出するかの見通しは遠い。本稿では、そのための私案を述べるほか、デブリ除去を目的とした会社の出現とその活動についても述べる。

【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター
大阪府立大学はNPO法人関西宇宙イニシアティブと連携協力協定を結んでいます。 

第48回KASPIセミナー
日時: 2015年11月2日(月) 18時00分~20時00分
場所: i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:海外の超小型衛星最新事情-米国小型衛星会議に出席して-

今年8月に小型衛星の国際会議が米国で開催されました。参加された大阪府立大学の南部陽介先生と小型宇宙機システム研究センターの学生さん、そして三菱電機の吉田憲正氏に、熱気にあふれた会議の様子を報告していただきます。ぜひご参加ください。

講師 :南部陽介 氏(大阪府立大学工学研究科航空宇宙海洋系専攻 助教)
    梅崎修一、西峯弘晃さん(大阪府立大学小型宇宙機システム研究センター 3年生)

吉田憲正 氏(大阪府立大学小型宇宙機システム研究センター客員研究員)

概要:世界中から小型衛星業界のキーパーソンが集まる国際会議があります.毎年8月に米国ユタ州立大学(ユタ州ローガン)にて開催される小型衛星会議(Small Satellite Conference)です.年々その規模が拡大しており,2015年度の会議では,1800人もの参加者数,130社もの企業展示がありました.私達4名は,この会議に参加し,日本では中々得ることのできない欧米の小型衛星プロジェクトや関連企業の最新情報を得ただけでなく,いま小型衛星に世界が注目していることを裏付ける,人々の熱気を肌で感じて参りました.また,大阪府立大学小型宇宙機システム研究センターで開発を進めている超小型人工衛星の入門キット「OPUSAT-KIT」の展示も行い,世界の人々の反応を見てきました.本講演では,私達4名が得てきた最新情報を紹介すると共に,OPUSAT-KIT展示に対する評価,ならびに私たちの感想を述べさせて頂きます.(南部陽介氏)

後半では,超小型衛星の開発の過程で生まれつつある新しいテクノロジーや,それらを組み込んだ超絶小型衛星の例を紹介します.一方,超小型衛星はサイズの制約があるので,技術革新が進めば将来実現するかもしれないことと,物理法則上決して実現できないことがあります.そのあたりを整理しながら,超小型衛星をこれからどう使ってゆくのが私たちにとって賢いのかを,みなさんと一緒に考えたいと思います.(吉田憲正氏)
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【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター

御希望の方は、下記のメールアドレスに御連絡下さい。
なお、お返事は差し上げませんのでお気軽にお越しください。
参加費は無料です。

第47回KASPIセミナー
日時: 2015年7月11日(土) 15時00分~17時00分
場所: i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「100か国で学生が一斉に宇宙開発に携わるようになったら!?
- 持続可能な宇宙開発に向けて」
講師 :川島レイ 氏(NPO法人大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC) 国際委員会委員長)

概要:もし、100か国で大学生がリアルな宇宙開発に携わるようになったら、どのような世界が開けていくのか。これまでの宇宙開発とは異なるプレイヤーの活躍が顕在化しつつある今、持続可能な宇宙開発に向けて考えるべきこと、なすべきことについて講演します。 (写真:第2回UNISEC世界大会)
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【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター

第46回KASPIセミナー
日時: 2015年5月26日(火) 18時00分~20時00分
場所: i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「はやぶさ2」の新たな挑戦と太陽系小天体探査
講師 :吉川 真 氏(JAXA 宇宙科学研究所准教授/「はやぶさ2」ミッションマネージャ)

概要:小惑星探査ミッション「はやぶさ」の後継ミッションとして、「はやぶさ2」が昨年12月に打ち上がりました。「はやぶさ2」では、生命の原材料を調べるという目的を目指して、C型小惑星の探査とサンプルリターンを行います。「はやぶさ」で挑戦した技術をより確実なものにすると同時に、新しい技術にも挑戦します。本講演では、「はやぶさ2」のミッションについてご説明するとともに、最近、いろいろな側面で注目されています太陽系小天体についてご紹介致します。
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【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター

第45回KASPIセミナー
日時: 2015年3月26日(木)18時~20時
場所: i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「宇宙エレベーターがもたらす未来」
講師 :大野 修一 氏(一般社団法人 宇宙エレベーター協会 会長)

概要:現在の宇宙開発に用いられているロケットの次にくる宇宙交通機関、それも大量輸送機関として期待されているのが宇宙エレベーターです。日本では別名軌道エレベーターとも呼ばれるこの仕組みは、今から50年以上前に旧ソビエト連邦で考案されました。以降ずっと長い間、その実現は遠い将来と考えられてきましたが、様々な技術革新により最近では今世紀中頃までには実現できると考えられ始めてきています。今回は、最近社会的認知度が高まってきているこの宇宙エレベーターについて概要をお話させていただきます。
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【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター

御希望の方は、下記のメールアドレスに御連絡下さい。
なお、お返事は差し上げませんのでお気軽にお越しください。
参加費は無料です。

第44回KASPIセミナー
日時: 2015年2月13日(金) 18時~20時
場所: i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「おいしく食べて健康に―宇宙食は健康食―」
講師 :片山 直美 氏(名古屋女子大学 家政学部食物栄養学科 教授、名古屋大学医学部医学系研究科非常勤講師、宇宙農業サロン代表)

概要:宇宙への長期滞在が可能となった現在、人類は更なる未知の世界への挑戦を始めています。火星への移住計画へ向けて、究極の循環型社会構築のための研究が地上の閉鎖空間利用や宇宙ステーションにおいて行われています。
今回、地球上における閉鎖空間利用研究であるアメリカ火星協会のMDRSを用いた2週間のCrew137 Team NIPPONでの体験と、現在までに私たちが考えてきた「火星移住のための宇宙食と宇宙農業」についてお話しさせていただきたいと思います。宇宙食はまさに「健康食」でなければなりません。 「医食同源」の考えから、「おいしく食べて健康に」なるための「薬膳料理」や「各種昆虫食」、「地上での災害食の利用」などを含めて、「おいしい宇宙食」について皆様にも一緒に考えていただきたいと思っております。また「宇宙では生理学的な変化が起こる」ことが知られていますが特に「味覚・嗅覚」は重要ですので、味覚・嗅覚に関しても基礎的な知識を共有したいと思っております。
皆さまに少しでも宇宙に興味を持っていただき、宇宙開発に関連する研究にご理解とご協力を得ることが出来ましたら幸いです。 皆さまとの意見交換を楽しみにいたしております。

【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学 宇宙科学技術研究センター
    http://www.osakafu-u.ac.jp/other_event/evt20150213.html
御希望の方は、下記のメールアドレスに御連絡下さい。
なお、お返事は差し上げませんのでお気軽にお越しください。
参加費は無料です。

第43回KASPIセミナー
日時: 平成26年11月29日(土)18時30分~20時30分
場所: i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:「宇宙実験:睡眠研究から筋ジス治療薬の開発まで」
講師 :裏出 良博氏 (筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構 教授)

概要:今回のセミナーでは、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS) の裏出良博先生をお招きしてお話をいただきます。
 大阪で開催された内閣府宇宙政策セミナーのパネルディスカッションでも話題提供をいただきましたが「宇宙での蛋白質結晶化による筋ジス治療薬の開発」や「宇宙飛行士用の携帯型脳波計の開発を応用した睡眠ビジネスの開拓」などの話題を、今回はじっくりお話しいただきます。
【主催】関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学 宇宙科学技術研究センター
御希望の方は、下記のメールアドレスに御連絡下さい。
なお、お返事は差し上げませんのでお気軽にお越しください。
参加費は無料です。

第42回KASPIセミナー
日時:  2014年9月8日(月) 18時30分~20時30分
場所: 大阪府立大学 I-site なんば
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:いつでもどこでも地球撮像−小型衛星による地球観測−
講師 :齋藤 宏文 氏(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 教授)

概要:現在で は、インターネット上で、人工衛星から撮影した地表の画像が見られる。しかし、その画像は 昼間の晴天時に限られ、加えて撮像時期には大きな遅延が あり、「いまの画像がほしい」という人々やビジネスの要望に答えられていない。近年、100kg以下の小型衛星が数億円で開発できる ようになったため、これを多数機打ち上げて、数時間以内に、地球上のあらゆる場所の光学画像を低コストに提供できるサービスが進んで いる。更に我々 は、夜間でも悪天候時でも地表の撮像が可能なマイクロ波による合成開口レーダを、 100kg級の小型衛星に搭載する技術開発を行ってる。世界の最前線にいる日本発の技術を紹介する。
【主催】 関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学小型宇宙機システム研究センター

第41回KASPIセミナー
日時: 平成26年6月21日(土)15時~17時
場所: 大阪府立大学 I-site なんば
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:南極隕石が教えてくれること
講師 :小島 秀康氏(国立極地研究所 教授)

概要:隕石からわかる太陽系の歴史―今から46億年の昔、宇宙のチリが集まって太陽系の惑星たちが誕生した。そのころに生まれた隕石は、その時代のままの物質を現代に届けてくれる。 隕石には、太陽系が生まれた最初にできた溶岩と、惑星が衝突で粉々に砕けた破片とがある。今はない岩石など、46億年前からの太陽系の成長を隕石は教えてくれるのだ。・・・(国立極地研究所ホームページより)http://polaris.nipr.ac.jp/~academy/science/inseki/
【主催】 関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)
【共催】大阪府立大学小型宇宙機システム研究センター

第40回KaSpIセミナー:
日時:4月28日(月)18時30分-20時30分(質疑応答む)
場所:i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:イプシロンロケットの挑戦
講師 森田 泰弘 氏(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 教授)

概要:我が国の固体ロケット技術は、「はやぶさ」のような小惑星探査機を打ち上げるなど世界でも最高性能を誇ってきました。これをさらに発展させ、我々はイプシロン開発を通して、世界一の運用性(短期間、少人数、小さな設備での打ち上げ)を目指しています。その一例が、人工知能 を活用した自律点検やモバイル管制です。これはロケット開発の常識を覆す革命であり、これからは性能ばかりでなく打ち上げシステムのシンプル性でも世界をリードしていこうというのが我々の合言葉です。まさに世界一から世界一への挑戦とも言えるイプシロンロケットの開発から打ち上げまでをお話いたします。

<第39回KASPIセミナー>大阪府立大学HP
http://www.osakafu-u.ac.jp/other_event/evt20140403_2.html

第39回KaSpIセミナー:
日時:1月30日(木)18時30分-20時30分(質疑応答む)
場所:昨年度から会場が変わっています。i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:大生の知恵と情熱の結晶が今、宇宙へ。
超小型衛星OPUSATの開発物語
講 師:南部 陽介氏(大阪府立大学工学研究科 航空宇宙工学分野 助教)

概要:大阪府立大学の学生が開発を行ってきた超小型衛星OPUSATが、この春、いよいよ宇宙へ打ち上がります。プロジェクト発足から衛星シッピングまで、3年間の物語を紹介します。10cm角1kgという小さな機体の中に詰め込まれた知恵と情熱を感じていただければ幸いです。
<第39回KASPIセミナー>大阪府立大学HP
http://www.osakafu-u.ac.jp/other_event/evt20140130.html

第38回KaSpIセミナー:
日時:12月17日(火曜日)18時30分-20時30分(質疑応答む)
場所:今年度から会場が変わっています。i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:宇宙で日本を元気にする 〜宇宙政策の現状〜
講 師:山川 宏氏 (京都大学教授・内閣府宇宙政策委員)

概要:「2012年7月に日本の宇宙政策の司令塔として、内閣府に宇宙戦略室が設置され、2013年1月には新しい宇宙基本計画が決定された。本講演では、宇宙政策の基本方針に始まり、測位・通信放送・リモートセンシング等の実用衛星、宇宙科学、宇宙探査、そして、それらを打ち上げるロケットの政策について述べる。」

第37回KaSpIセミナー:11月1日(金)18時30分-20時30分(質疑応答む)
:今年度から会場が変わっています。i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:ミッションサクセスの理想と現実 −HTVの開発にて−
講 師:虎野吉彦氏 (株式会社コスモテック社長)

概要:「宇宙機(人工衛星、ロケット等)を開発する上で常に心得ておかなければならないミッションサクセスのための取り組みがあります。この取り組みは、これまでの経験等に基づき行われていますが、実際の開発に於いて実現できた、或いは、できなかったと言う現実があります。プロジェクトマネージャとして、HTV(こうのとり)の開発の中で得た上記についての経験をお話し、少しでも今後の同様な開発のお役に立てたらと思います。」

第36回KaSpIセミナー:8月20日(火)18時30分-20時30分(質疑応答む)

テーマ:鉄と宇宙資源
講 師:宮本英昭氏 (東京大学総合研究博物館 准教授)

概要:「鉄は地球の構成要素として最大の重量を持ち、鉄のお陰で生命が地球に育まれたとすらいえる。生命は鉄が無ければ生きていけず、我々の文明は鉄に大きく依存している。この鉄を宇宙から大量に手に入れられれば、世界は変わるかもしれない。宇宙資源戦略の概念と問題点について紹介する。」

第35回KaSpIセミナー:6月24日(月)18時30分-20時30分(質疑応答む)

テーマ:宇宙×課題=新展開? 
講 師:阪本成一氏 (JAXA宇宙科学研究所 教授)

概要:「宇宙基本計画が策定され、宇宙を科学・技術だけでなくさまざまな分野で利用しようとする動きが広がっています。宇宙がひとつのカンフル剤となって、閉塞しつつある各分野に新たな発想や活力を与えることができるのか、さまざまなキーワードを例にとって考えてみます。」

第34回KaSpIセミナー:4月30日(火)18時30分-20時30分(質疑応答む)
今回から会場が変わります。(i-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon

テーマ:第2の地球を探そう - 太陽系外の惑星・生命探査
講 師:芝井 広 氏 (大阪大学・理学研究科教授)

概要:「この広い宇宙の中で、地球は一つしかないのだろうか。地球以外の星に生き物はいないのだろうか。」このような根本的な問いかけは、誰しもが抱いたことがあるものですし、実際、SF小説や映画で多くの名作が私たちの心を動かしてきました。しかし、これまでは哲学的な思索の対象でしかなかったこの問いに対して、科学的なアプローチができるようになりつつあります。最新の高度な科学技術の進歩の恩恵を受けて、専門の研究者たちはすでに、数多くの地球と同類の星を見つけています。太陽系には惑星が8個ありますが、ずっと遠くにも惑星を持つ恒星があり、すでに2000個程度の惑星が発見されました。さらに、それらの惑星の性質を調べたり、生命の存在可能性、知的生命体発見の可能性について検討することができるようになってきました。このテーマに向けた研究の最先端と、これからの展望を紹介します。

場所及び参加費、申し込み方法について(共通)

場所:大阪府立大学  I-site なんばi-site なんば大阪府立大学:地図LinkIcon
参加費 :無料
御希望の方は、jimu@kaspi.jpのアドレスにメールにて御連絡下さい。(先着50名)
なお、返事は出しませんので、お気軽にお越し下さい。
主催:NPO法人関西宇宙イニシアティブ
後援:大阪府立大学小型宇宙機システム研究センター  :独立行政法人 宇宙航空研究開発機構

第33回KaSpIセミナー:2月4日(月)18時30分-20時30分:府大中之島サテライト

テーマ:宇宙旅行産業が創る明るい将来
講 師:麻布大学教授 Patric コリンズ氏  

概要:近年、欧米で準備中の準軌道型宇宙旅行サービスがうまくいけば、それに基づいて、軌道までの宇宙旅行サービスも実現される。
そうなれば、全ての宇宙活動の費用が安くなるにつれて、宇宙ホテル、太陽発電衛星、地球外資源の利用などなどの活動は大規模にまで成長するだろう。
このビジネス・チャンスは新産業不足のために低迷している日本経済の再生に大いに貢献して、21世紀中に最大の新産業になると考えられる。
若い日本人にとって、とても望ましい将来になろう。

第32回KaSpIセミナー:12月18日(火)18時30分-20時30分:府大中之島サテライト

テーマ:日本の光学赤外線天文学最前線;すばる望遠鏡における観測技術
講 師:国立天文台名誉教授 総合研究大学院大学名誉教授 野口邦男氏

概要:口径8mの一枚鏡を持つ世界最高レベルのすばる望遠鏡とその観測装置は、日本全国の天文学研究者が総力をあげて設計、製作に関わった初めての光学望遠鏡としてハワイ島マウナケア山頂に設置された。今や世界の最高水準の天文学の成果を上げつつあるが、この成果をもたらすことを可能にした主因としての技術的側面から、その優れた特徴に光をあててみよう。

第31回KaSpIセミナー:10月22日(月):18時30分−20時30分:府大中之島サテライト

テーマ:長期有人宇宙ミッションのための閉鎖生態系生命維持システム
講 師:大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 教授 北宅善昭氏

概要:宇宙開発において、人間が長期にわたって宇宙船、宇宙ステーション、あるいは月や火星の基地などに滞在する場合、その生存に不可欠な食料生産、空気や水の浄化、物質リサイクルなどを閉鎖環境下で行う必要がある。ここでは、長期有人宇宙ミッションを支援するための、植物に依存した生命維持システムについて紹介する。

第30回KaSpIセミナー:8月21日(火):18時30分−20時30分:府大中之島サテライト

テーマ:氷河期が起きるわけ―地球の軌道要素が引き起こす気候変動―
講 師:独立行政法人海洋研究開発機構 大河内直彦氏

概要:過去数100万年間にわたって起きてきた氷期―間氷期という大規模な気候変動は,地球の公転軌道や自転軸の傾きといった軌道要素の変動が引き起こしてきた。本セミナーでは,そういった長期的な気候変動が起きるメカニズムの基礎や,研究の歴史的な経緯について解説する。

第29回KaSpIセミナー:6月7日(木):18時30分−20時30分:府大中之島サテライト

テーマ:生きものと無重力
講 師:東京大学教授 井尻憲一氏

概要:生きものは無重力でどうなるかを、個体、組織、遺伝子の各レベルにおいて、無重力での反応をやさしく話す。また、演者の行った宇宙でのメダカの実験についても、宇宙での映像を混じえて解説する。

第28回KaSpIセミナー:4月26日(木):18時30分−20時30分:府大中之島サテライト

テーマ:日本と世界の宇宙で活躍するH-IIA、Bロケット
講師:(株)コスモテック代表取締役社長(JAXA元監事)丹尾新治氏

概要:H-IIA、Bロケットの特徴、その打ち上げ施設、打ち上げ方法、世界のロケットとの比較、打ち上げた衛星の利用状況、ロケットの将来計画などについて述べる。

第27回KaSpIセミナー:2月27日(月):18時30分−20時30分:府大中之島サテライト

テーマ:宇宙からの地震予知は可能か?
講師:台湾国立成功大学教授(前宇宙科学研究所教授)小山孝一郎氏

概要:地上で得られたデータをもちいて、大地震発生前に、電離層に地震に関係していると思われる擾乱が数多く報告されている。本講演では衛星による大きな地震の前駆現象について解析した結果を示す。
大きな地震(M>6.5)前に見られる電離圏擾乱は地震発生前約5日より明瞭に現れ始める。擾乱の領域は東西約140度、南北40度に及ぶ。之を一般論とするには時期尚早であるが、前駆現象が見られる地震があることは確かである。解析可能なデータが極めて少なく、地震前駆現象に特化した人工衛星によるデータの集積が強く望まれる。

第26回KaSpIセミナー:12月21日(火):18時30分−20時30分:府大中之島サテライト

テーマ:X線で探るブラックホール
講師:京都大学准教授 上田佳宏 氏

概要:
人工衛星等の飛翔体を用いて行なう「X線天文学」は、日本のお家芸と呼ばれ、世界でトップクラスの成果を上げ続けている。X線観測は、重力のきわめて強い天体であるブラックホールの探査に特に威力を発揮する。本講演では、現代天文学におけるブラックホールの観測的研究について、最新の成果を含めながら解説する。

第25回KaSpIセミナー:10月17日(月):18時30分−20時30分:府大中之島サテライト

テーマ:未知の宇宙をさぐる電波望遠鏡
講師:大阪府立大学教授 小川英夫氏

概要:
 宇宙からの電波は1932年に初めて発見され、1950年代以降観測が急速に進歩した。特に低温の宇宙の世界、最古の宇宙等、光では分からない部分を次々と明らかにしてきた。
電波は光に比べて波長が長く、分解能(解像度)の点からは不利のように見えるが、波の性質を利用すると分解能を小から大まで変化させることができる便利さを持っている。
ここでは電波から見た現代の天文学の到達点及びそれらを可能にした電波望遠鏡技術について述べる。

第24回 KaSpIセミナー:8月25日(木):18時30分−20時30分:府大中之島サテライト

テーマ:災害と衛星通信−東日本大震災における衛星通信の利用例ー
講師:秋岡真樹氏(独立行政法人情報通信研究機構ワイヤレスネットワーク研究所)

概要:
東日本大震災は、現代の通信システムがこれまでまったく経験したことのない規模と性質のものでした。通信インフラが広範に被害を受けたため、救助活動や被災地での活動には衛星通信がとても重要な通信手段となりました。NICTでは、広域派遣される救助消防部隊や災害派遣部隊等の要請により、発災直後からこれらの現場において実験衛星である「きずな」を用いて通信回線の確保に取り組みました。被災地におけるこれらの取り組みを紹介・反省するとともに、今後の衛星通信技術の動向、自治体や国における災害対策における衛星通信の利活用について考えたいと思います。

第23回KaSpIセミナー:6月20日(月)6時半ー8時半:府大中之島サテライト

テーマ「地球観測衛星による東日本大震災をはじめとした利用事例の紹介」
講師:(財)リモートセンシング技術センター 利用推進部 石館和奈氏

概要:東日本大震災における衛星画像を活用した取り組みを中心に、地球観測衛星の特徴と利用事例について紹介する。

第22回KaSpIセミナー:3月10日(木)6時半ー8時半:府大中之島サテライト

テーマ「宇宙ゴミ問題:現状と対策」
講師:宇宙航空研究開発機構 研究開発本部 未踏技術研究センター長 木部勢至朗 

概要:人類が行ってきた宇宙開発という営みの結果、地上における環境汚染と同様に、宇宙における環境汚染「宇宙ゴミ問題」が喫緊の課題となってきている。講演に於いては、デブリ環境の現状、将来予測及び問題解決に向けた対策について解り易く概説する。

第21回KaSpIセミナー:1月25日(火)6時半ー8時半:府大中之島サテライト

テーマ:「宇宙光通信の動向と今後の展望」:講師:情報通信研究機構 豊嶋守生 氏

概要: 宇宙におけるレーザ通信は,小型・軽量化,高速・大容量化などの特徴を有し,法的規制を受けずに通信回線を確立することが可能なため注目されている.
  日本では,1994年に「きく6号」(ETS-VI)により世界初の静止衛星の距離でレーザ通信が実証されて以来,「きらり」(OICETS)により,低軌道衛星によるレーザ通信も実証され,この成果により,伝搬モデルの構築や最適な符号化など,宇宙データシステム諮問委員会(CCSDS)では標準化につなげようという動きが始まっており,世界各国で期待が高まっている.
  本講演では,世界各国での宇宙光通信に関する動向と,現在ホットな小型衛星のタイムリーな技術実証と絡めて,今後のレーザ通信の展望を述べる.

これまでのKaSpIセミナー

2008.9.25(第4回)KaSpIセミナー(第1回〜第14回)
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2010.12.22KaSpIセミナー(第15回〜)
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